そりゃあ、大河ドラマで渡辺謙と三浦友和がかっこよかっただとか。
ちょうど折りよく今は亡きAPCで高橋なのが「DANDY DRAGON」でデビューしたとか。そんなことも確かに理由なのだけれど。
一言で言う。
「新鮮だった」
エポックメイキングと言ってもいい。
私は畿内生まれの畿内育ちだから、「日本の歴史」≒「地元の歴史」だった。地方から見たら、歴史がどう見えるかなんて考えたこともなかったのに、あの大河はストレートにそれを突きつけた。
「歴史ってオモロイ。」
元から歴史好きだったから、一気に火に油が注がれた。
そこでなぜ政宗でなく、成実なのか、なんていうと好みでしかないんだが(苦笑)。
やや長じて、戦国時代というものが、日本史上の一大転換点だった、ということに気づいたのも大きい。
現在の我々の価値観は、江戸時代のものに大きな影響を受けている。「伝統」などといわれているものの多くが、実際に整備され今の形に落ち着いたのはほとんど江戸時代。それよりも前の時代の、なんと混沌としていることか。
中世と近世の断絶は非常に大きい。
在地領主層の没落はことに興味深い。
武家の世界に残った人たちはサラリーマン化し、土地に残った人たちは豪農となった。名を選んだ人たちと、実を選んだ人たちに分かれたのがこの頃。
それが仙台藩では地方知行制が残ってるのも不思議だ。
じゃあ、その二つの時代にまたがって生きた人は、どんな人生だったんだろうか、と。
もひとつ興味がわいた。
関西人の私は当然、太閤びいきだけれど。
アンチ中央な関西人だから、その時代に中央と渡り合った人にはやっぱりエールを贈りたい。島津じゃなくて伊達なのは大河ドラマのせい。