ひなまつり

えんどうの花咲いた 桃の花咲いた
土手の土筆も顔出した
お倉の中からお雛さん出そか

桐の箱開けると懐かしいかおり
お習字の反古紙から十二単の裾のぞく
女雛に男雛 三人官女
ぼんぼりさんも忘れずに

五人囃子にお髭の大臣 三人上戸を並べましょ
右近の橘 左近の桜、ひし餅 白酒エトセトラ
箪笥 長持 お茶道具
段雛さん飾るの何年ぶりだろ

お床の間には立雛さん
金屏風たてて左が女雛
市松さんも出してきた
よく着せかえして遊んだわぁ

お雛さんのお軸をかけて
はいはいさんも出して
今日は女のお祭り日

おこうこのばら鮨の上に桜でんぶ
きぬさややしいたけももちろん入れよ
筍のおすましには木の芽を散らして
菜種のおひたし 土筆の味噌あえ
ご馳走に春の色いっぱい

今の娘も昔の娘もたんとたんとお食べ
白酒飲んで頬赤らめて
空を見上げりゃ朧月

そういう祭のそのあとに
良縁が早く来るよに
雛こかす