伊達成実殿柱を傷く

落成なった仙台城。月は満ちては欠けるだけ、と、成実は斧で殿柱を傷つけます。すは、お狂いか、と諸臣が驚く中、政宗はにっこりと「良し」と言ったのでした。

高橋紫燕著 「伊達政宗」収載 「第16 逸話 伊達成実殿柱を傷く」 より

原文

政宗仙台城を築き畢り、讌宴を開きて落城の式を挙ぐ、此時伊達成実片倉景綱を顧みて曰く、凡そ物盈満を忌む。月盈ちて缺け、花開て散る、今城郭落成して満盈の象あり、宜しく其の一を傷くべしと、乃ち斧を執て殿柱を傷く、諸臣瞠目、以て狂となす、政宗之を見、莞爾として曰く、事や頗る善しと。

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