今度片倉備中こと、白石の地へあい移るべきよし、申しつけ候。これによりて、其方の義、亘理へお越しあるべく候。様体においては、石見守(茂庭綱元)口上に申し含め候。恐々謹言。
(慶長7年)極月晦日 政宗(花押)
伊安房守殿
其の身のこと、白石の地へ罷り越すべく候。かの地のこと、境の義にて候間、自然斟酌に存ずべく候。見当をもって申しつけ候と、異儀に存ずべからず候。様体においては、つぶさに石見守口上に申しつけ候なり。
(慶長7年)極月晦日 政宗(花押)
片倉備中