下向について遠路の飛脚に預かり、祝着に存じ候。内々江戸へ参るべきと存じ候えども、将軍様(秀忠)よりまずもって休息つかまつる旨、たびたび御念入れらる御諚について、にわかに下向つかまつり候。委細は面をもってあい続く義申しのぶべく候。恐々謹言。
(慶長19年)7月17日
伊達安房守殿
下向について、はるばるのところ手紙をありがとう。内々江戸へ行こうと思っていたのだが、将軍様より、まずはよく休めと、たびたび年を入れて仰せられたので、急に下向している。細かいことは会ってお話しようと思う。恐々謹言。
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