今夜の雨に仕寄の者ども濡れ候わんと、笑止さにて候。さりながらやがて晴れ候べく候と存じ候。さればここもとの体、内よりお詫び言の様子に候。自然五日六日もむざと延び候は、ぜひぜひ申し上げ候て、乗り申すべく候。その時のために候間、少し宛も仕寄御稼ぎもっともに候。恐々謹言。
なおなお、山の手、今よりちと、仕寄の場へつく候わんと、見申し候。その心得候て、御申し付けもっともに候。かしく。
(慶長19年)極月13日 政宗御書判
伊房州
めずらしいかな書き調の手紙。大坂冬の陣のさなかの手紙です。
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