天正16年3月8日 伊達政宗書状

その口唱について、白(白石宗実)以細書を相越され候。苗代田の仕合以来、なおその覚悟せしめ候あいだ、いまさら動天これなく候。下口の義、只今到来の如くには、氏家方三迫・富沢、相談および調義をもって、数多討ち捕り、手負い300人余敵方にこれありて、勝利を得候よし、そも聞こえ候。また新沼より出城の面々も、おのおの此方へ及び注進、内意無二の奉公にて候。証人当座大(大崎)へ渡り候計の義をもって、公辺まず大(大崎)へ手稠取り扱いこれなく候。万々急度のあいだ、残筆候。恐々謹言。

3月8日亥刻   政宗 花押
   五郎殿

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