元和6年5月21日 伊達政宗書状

一昨日はこなたへお越し、直々申し談ずべく候えども、先書に申すごとく、別して変わる義もこれなく、またご用意のため、一刻も早く返し申すべく存じ、その義無く候。雨天のみぎり、なおもってお仕度なりかね申すべしと存じ候。江戸より昨日申し越し候。追い追い人衆上らせ申し候間、この上は無用のように申し越し候えども、なおもって今度の人衆1300余も御座候。心安く存じ候。万々江戸へ申すべく候。恐々謹言。
なおなお、今度にわかのお上りご大義にともに候。おりふしにまかせ、帷子五重、空書を補うまでに候。以上。
元和6年5月21日   政宗 御書判
伊房州 御宿所

一昨日はこちらにお越しになったので、直接打ち合わせようと思ったのだが、前に書面でお知らせしたとおり特に変わることもなく、またご用意もあるだろうから、一刻も早く返さなければと思って、結局やめた。雨の多い時節だから、お仕度もなかなかだろう。江戸より昨日も知らせが来て、追い追い人足を上らせているから、もうこれ以上は大丈夫だと申してきたけれども、なおもって今度の人足は1300人余もいるので安心している。いろいろなことは、江戸へ言おうと思う。恐々謹言。

なおなお今度の急な上府はご大義だと思う。おりよく帷子五重がある。気持ちとして受け取ってほしい。以上。

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