そこもとご普請、見付升形もようやく近日出来なるべきのよし、大慶に存じ候。なかんずく各町場破損つかまつり候よし、手前ばかり無事の段承り、天道ありがたく存じ候。やがて隙明けられご下向にて、直談万々申し宣ずべく候。はたまた、そなた御留守より黒鶴、鉄砲にて打ち、進上候。賞味斜めならず候。なお後音を期し候。恐々謹言。 (元和6年)9月20日 伊達安房守殿
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