天正16年5月6日 伊達政宗書状

去るころは、羽因(羽田因幡)をもって段々申しことわり候き。内々10日ごろ、出張らしめそうらえども、日柄よろしくなく候条、14日には必定打ち出るべき覚悟に候。したがって、会(会津)衆は皆々帰宅に候か。そのほか、安(安積)口模様承りたく候。この口は追日何事もなく候。はたまた、去る月28日秋保境目にて、最(最上)衆50余人討ち捕らえ候。その後、国分より最上・黒河境へ草を入れ、10余人討ち捕らえ候。諸所において勝利を得候。ご満足なさるべく候。

(天正16年)5月6日         政宗(花押)
   五郎殿

「成実と書簡」へ戻る

Page Top