即刻回答に及ぶべく候ところに、去りがたき談合の義、指し合い候て、延引せしめ候。さて、郡山より、此方へも音信候いき、動きの定日候は、御注進待ち入り候。当世雑説事繁く候条、よくよく調義の日限聞き届けらるべく候事、肝要に候。随いて、一昨日田(田村)衆に出合われ候きや。しかるべく候。田御存分あらまし承り、作夕より今日まで談合せしめ、過半落ち居り候。なにさま直面をもって申しのぶべく候。恐々謹言。
追って。高(高玉)より安子島へ乗りかけ打ち越し、討ち取り候や。一もくづつもはまをたしかめ。以上。
壬(天正16年)5月4日午刻 政宗(花押)
五郎殿
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