幸便の条用一簡に候。さて留守中の弥無事のよし、各々申し越し候。畢竟ご念に入らせられ候よし、大慶満足までに候。下国の義、来る上旬の時分に候はんのよし、内者中理に候ける。もっとも下向の上、さっそく奥口出張なるべく候。下地その心得肝用に候。吉事後音候。恐々謹言。
(天正19年)3月28日 政宗(花押)
五郎殿
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