天正17年10月22日 伊達政宗書状

小原田の儀、証人替の為、急ぎ速く出たきよし、申し候や、昨日直談申す如く、先々あい拘らる第一に候。この指図のほかに候は、召し出すまじきよし、手堅く御理しかるべく候。この書中を為す以来に候条、失わるまじく候。またそこもとより草調義、先ずもって無用に存じ候。さてさて小(小原田)に、須田懇切について、引きつくべきのよし、申し候や。須田ことは、年来当方へ悪逆の人に候条、無二無三奉公の義、はかりがたく候。これをもってあい拘らるしかるべく候。事々重ねて、恐々謹言。
追って、筆甫のことについて、相(相馬)より重ねて注進も□や、心もとなく存じ候。以上。

(天正17年)10月22日 政宗(花押)
五郎殿

参照

伊達市教育委員会編伊達家関係資料目録 090・290-5

天正18年10月26日
小田原証人替の儀。宛名五郎殿。内容からいってこれは天正18年である。

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