貞山公治家記録天正18年5月27日条 取意文

27日丁卯。田村孫七郎宗顕の家臣、田村月斎聖休・橋本刑部顕徳方より、藤五郎殿へ書状来る。其趣、

「貴方へ路次に於て行違い遇れず、守柏斎下向せらる、小田原の様体承知す。其以後重説も有り哉、心許なし。然れば石田治部少輔と云ふ方より、宗顕方へ書状指越るに就て、新山より相届けらる、彼書中御披見のため送進す。治部少輔へ返答の義は、当方の事万端仕置等、政宗君へ任せ置かる、内意を請わずしては如何なり。此故に宗顕より返答申進せず。幸政宗君御参陣なれば、仰せ合わさるる様にと、我等方より挨拶す。幾度の申事ながら、御留守中御在滞御大儀推察する」

由を著せり。

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