年未詳5月7日 伊達成実書状

以上

昨日罷り帰り候條、一書進じ候ところに、御留守のよし申し候て、指し置き罷り帰り候。されば此方梅木袋の村に次右衛門と申し候者の屋敷借り申し候て、関東の者にて候。彼人一両年居り申し候。去付二日、二人の妻子を勾引し逃げ申し候。好見の所へ参り候よし申し候に付て、油断申し候て、遅く存じ合い、追い申し候えば、仙北の内、横手の内、吉田の村七日町、もて木筑後と申す人の内に居り申し候よし、申し候。侍の内にて御座候間、ほうち打ち申し候事は罷りならず候えども、承り届け罷り帰り候。御状指し越され、相返され候ように仰せ遣わされ願うべく候。さまざまの儀、仙北屁罷り越し候は、指し越し申し候間、相尋ねられ願うべく候。
恐惶謹言。

5月7日

                伊達安房守成実(花押)

石母田大膳様 御中

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