新地荒起之帳之
儀、肝煎共申候も替儀
無之候哉。起次第ニ起
多ニ成候様ニ備前
為打候哉。細之儀者、
肝煎共も存間敷候
此方へ越候ハバ、本帳ヲ
借候而引合可申候。
きやし之所引候事、
尤もに而候。右之帳も源兵衛
参候而きやさせ申候間、
清帳ニ作上可被申候
由存候。若狭殿ノハつつめ
日記ニ申候而渡可申候。
白石太郎兵衛以可申
由存候間、太郎兵衛へ帳ヲ
為見可申由存候哉。其ハ為ニ候。
源兵衛仙台へ罷越候者、
きやさせ申候。帳も岩沼徳
田被申候ヲ岩沼より借候而
参べく候。謹言。
四月五日 成実
尚々快庵薬ニ而も
来ル聞得不申候。かた
之痛も其歩ニ候。昨日
よりかたハ尚以痛申候。
脚気かと存候。いたミ候
所焼候ヘハ、又別之所
痛候。脚気ハ相(6文字不明)
牛坂木工助殿
新地荒起こしの帳の儀、肝煎ども申し候も替える儀これなく候や。起こし次第に起こし多くなるように、備前打たせ候や。細かの儀は、肝煎どもも存ずまじく候。此方へ越し候はば、本帳を借り候て引き合い申し候。きやしの所引き候事、もっともにて候。右の帳も源兵衛参り候て、きやさせ申し候間、清帳に作り上げ申さるべきよし存じ候。若狭殿のはつつめ日記に申し候て、渡し申すべく候。白石太郎兵衛をもって申すべきよし存じ候間、太郎兵衛へ帳を見せ申すべきよし存じ候や。それはために候。源兵衛仙台へ罷り越し候はきやさせ申し候。帳も岩沼徳田申され候を、岩沼より借り候て、参るべく候。謹言。
四月五日 成実
尚々快庵薬にても、きたる聞こえ申さず候。かたの痛みもその歩みに候。昨日よりかたはなおもって痛み申し候。脚気かと存じ候。いたみ候所焼き候へば、また別の所痛み候。脚気は相(6文字不明)
牛坂木工助殿
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