仙台志料による成実の伝記 伊達成実恩を謝す(巻之二)

※ 原文は漢文ですが、管理人が読み下し文にしています。
※一部字が潰れて読めなかったところは■にしてます。解読できたら改めますのでご勘弁。

 寛永14年、封内大水。
15年、幕府、銀子5000貫を賜う。成実西上し恩を謝す。5月27日入■す。時に年71歳。第二門に進み乗輅ゆるさる。清野左平・常盤内蔵助従う。内藤外記二人に老をたすけ殿に上るをゆるすを告ぐ。酒井讃州・松平豆州・安部豊州、出でて見え、慰労慇懃す。将軍旨を告ぐ。休憩所に饗茶す。列公礼を待つあらずのところ、水具食膳を賜う。柳生但馬・内藤外記、陪坐す。膳おわりて茶出る。酒井・柳生・内藤三氏曰く、
「昔時奥地の歴戦の略を聞こうるべしや、僕等その大略を談ずことを請う。敢えて老体を煩わす「
成実曰く
「戦時を談ずこと五七日、なおつくすべからず。その片段を談ずことを請う」
すなわち本宮・人取橋の二戦を説く。衆、皆手を拍ち、善しと称う。請うてますますやまず。すなわち猪苗代摺上原の戦を説く。曰く、
「芦名盛重、大軍を率い、本城を発し、摺上 原に陣す。接戦時移る。我が軍の猛威を畏れ、縮て林麓に委ねる。大敗の余、本城に委ねる。従臣十数名と積雪を衛して出走す。我が軍直ぐに本城を館とす」
衆皆威を嘆じ倦むを忘る。上旨をもって帷子廿襲・外套十領を賜う。諸老起ちて送る。外記・但馬送りて外殿に至り、かつ告げて曰く、殿下奥玻障の内に在殿す。親しく子の戦時の談を聞く、と

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