天正16年1月7日 伊達政宗書状

改年の吉慶、休期あるべからず候。しかして年内に、遠藤駿河守相越され候みぎり、有増存分申し延べ候き。時宜如何御心もとなく候。次に南筋の儀について、申したき存分ども候条、遠駿(遠藤駿河守)きっと相越されるべく候。この始末、羽右(羽田右馬助)も存じ候や。左候はば、両人そと相越されしかるべく候。両人まかり越す候儀、世間如何に候はば、一人をば自分の用の所に候ように作り立てられ、お越し申すべく候。万吉期永日に候。恐々謹言。

正月七日  政宗 花押
   五郎殿

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