一 黒籠より24日、からはの内と申す城へ御働きなされ候。彼の地へ二本松衆助け入り候。少々内より人数を出し、合戦候えども、強くもなされず候ゆえ、武別れつかまつり候て、その日は何事もこれなく黒籠へ打ちあげられ候。築館に差し置かる4人の衆も、小瀬川と申す所へ働くところ、政宗公御働き遊ばされ候て、片倉小十郎そのみぎり無人数にて、手勢200ばかりをもって兵無き儀に、小浜近所まで参り候ところ、小浜の人数押し立て、小瀬川まで5里ばかり追いかけ候。4人の衆、川を越え合戦つかまつり候。小浜衆は5-600騎も参り候えども、政宗公御働を気遣い候あいだ、早々打ちあげ候。此方衆は無人数に候あいだ、押し添えず双方首10ばかりずつ取り申し候。
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