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政宗は多くの詩歌を遺していますが、成実はどうでしょう。
管理人が知っているのは辞世
「古来より稀なる年に九つの余るも夢の中にこそありける」
の一首のみ。
下の民謡「さんさ時雨」の元歌が成実作の和歌という説もあり、高倉惇の宮城郷土史の「さんさしぐれ」の項に、
亘理重宗の「音もせで茅野の夜の時雨れ来て、袖にさんさと濡れかかるらん」
および
伊達成実の「音もなく松にあらしのはこびきて 萱野のしぐれぬれかかるらむ」
が元歌とする説があると紹介されています。
さんさしぐれか 茅野の雨か 音もせできて 濡れかかる ションガイナ
民謡「さんさしぐれ」は政宗の会津攻略の際にできたものだと言い伝えられますが、作者は、政宗説のほかに成実説があります。
成実の和歌を政宗が整えた、という合作説も。
「仙道之図」という古地図がありますが、これは成実が作って政宗に献上したもだそうです。(正確には「作らせた」だとは思うが)